Leitz minolta CL
 
 ミノルタSRT-101で写真の道に入ること4年、遂にライツミノルタCLを使うことになった。ライツミノルタCL、妙な名前だが、これは、ライカを作っているライツ社が設計し、ミノルタが製造したという技術提携の証明でもある。よってこのCLは、ミノルタ社史を紐解く上で外すことのできない傑作機と言われている。かつて(1950年代)ライカの後塵を拝した日本のカメラメーカーが、その製造力をライカに認められるに至った記念のカメラの実力や如何に。

 本機は友人から売却を持ちかけられた。不測の買い物はあまりしないタチながら(←とことん調べてから買う人)、私のようなミノルタファンの手元にミノルタの名機が来ようという折角の機会なので、それに乗っておくのもいいかないうことで購入。「機会」「縁」・・・私は結構大事にしている。自己外在的な事情から何かが動くというのも面白いものです。

 さて、実際使ってみると、その高級感に驚かされる。ローライ35のような精密さが満ちており、ピントリングを回してシャッターを切るだけで幸せだというライカ病の方々の気持ちがちょっと分かったり分からなかったり。しかし、写真を撮る際に「光を見、距離を見てフィルムに像を結ばせる」という「原始的な手順」を撮り手に感じさせてくれることこそがマニュアルカメラの利点だから、「原始的な手順」のひとつひとつが精密であればあるほど、それがデバイスと使い手との一体感・信頼感につながり、喜びに至るのではないかと思う。

 また、「小ささ」がCLの大きな性能のひとつと言える。伊達にCompact Leicaを名乗っていない。レンズ交換式レンジファインダー機としては、現在においてもなお最小クラス。持ちにくいのは構え方と慣れでカバーできましょう。また、小さいということでライカM型のような重厚さはありませんが、私としてはそこが寧ろ気に入っている。各部仕上げは上質なものであり極めて精密、特にトップカバーが艶消しブラックになっているところが上品です。

 フィルム装填もしやすい。あらゆるマニュアル機と比べても、何故だかやりやすい方だと思う。やはりライカの設計が優秀だからでしょうか。裏蓋開閉はローライ35と同じ、裏蓋と本体が完全に分離する方式です。(盗作?)

 ファインダーは非常に見やすい。ゾルキーやらキヤノンPやらしか使ったことのない私にとって、このファインダーは快感といっていい。ピント合わせもエッジが立っているので非常にやりやすい。若干色がついてるかなという感じもしますが、経年もあり、やむを得ないでしょう。また、40mmフレームが最初見にくいように感じられましたが(50mmも同時に出るのでごちゃごちゃする)、これは簡単に慣れることができる。因みに、二重像調整はホットシュー近くの隠しネジです。カバーを外すときに傷をつけないよう御注意を。

 シャッター音も十分静かで、スナップには実に使いやすい。私は40ミリ派なので(ミノルタのMDロッコール45ミリに始まり、オリンパスXA2の35ミリレンズを経て、ローライ35の40ミリに至る)、今では一番持ち出すことの多いカメラとなっている。

*上の写真でのレンズは、ジュピター8(50mm/F2)。因みに、35mmレンズはファインダーを目いっぱい使うことになるので、使いにくいと思う。

 ともあれ、ミノルタのカメラがメイン機材として帰ってくるというのは、やっぱり何かの縁なんじゃないかと思いつつ、写真を撮っている最近の私です。
 
■スペック
発売年 1973年
レンズ ライカMマウント
シャッター B,1-1/1000
フォーカス レンジファインダー式
ファインダー 0.6倍・40mm&50mm又は90mmのフレーム、フルフレームで35mm
サイズ 121*76*32(mm)、375g

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